基礎知識

債権譲渡登記とは?ファクタリングとの関係・費用・手続きを完全解説

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執筆
ファクタリングDB編集部
専門家監修
田中 宏
債権譲渡登記法律手続き費用
記事サマリー検証済み

債権譲渡登記の仕組み、ファクタリングで必要になるケース、費用相場、登記なしで利用できる会社まで徹底解説。

監修: 田中 宏中小企業診断士・25年経験

債権譲渡登記とは?30秒でわかる要点

債権譲渡登記とは、売掛金の譲渡を法務局に登録し、第三者に対抗できるようにする制度です。少額なら登記不要の会社もあります。
項目内容
目的二重譲渡の防止、第三者への対抗要件
費用7,500円(登録免許税)+ 司法書士報酬
必要なケース2社間ファクタリングで要求されることがある
メリット取引先に通知せずに対抗要件を備えられる

なぜファクタリングで債権譲渡登記が必要?

2社間ファクタリングの場合

2社間ファクタリングでは取引先に通知しないため、「本当に債権が譲渡された」ことを証明する手段が必要です。

【債権譲渡登記がない場合のリスク】

御社 ───売掛金を売却───▶ ファクタリング会社A

└──同じ売掛金を売却──▶ ファクタリング会社B(二重譲渡)

→ どちらが正当な権利者かわからない

【債権譲渡登記がある場合】

御社 ───売掛金を売却───▶ ファクタリング会社A

└─登記─┘ (登記で証明)

→ A社が正当な権利者であることが明確

3社間ファクタリングの場合

3社間では取引先に通知・承諾を得るため、債権譲渡登記は通常不要です。

契約形態債権譲渡登記理由
2社間求められることがある通知なしで対抗要件を備えるため
3社間通常不要取引先への通知で対抗要件を備えられる

債権譲渡登記の費用

項目費用
登録免許税7,500円(債権5,000個以下)
司法書士報酬3万〜5万円程度
合計目安約4万〜6万円

注意点

  • 登記費用は利用者負担が一般的
  • ファクタリング手数料とは別途かかる
  • 会社によっては登記費用込みの場合も

債権譲渡登記のデメリット

1. 費用がかかる

上記の通り、4〜6万円程度の費用が発生します。少額のファクタリングでは負担が大きくなります。

2. 登記情報は誰でも閲覧可能

閲覧できる人リスク
金融機関融資審査時に確認される可能性
取引先調べれば知られる可能性(可能性は低い)

3. 登記抹消の手間

ファクタリング完了後、登記を抹消する必要があります(費用は1,000円+司法書士報酬)。


債権譲渡登記なしで利用できるファクタリング会社

最近は登記不要のファクタリング会社が増えています。

登記不要の会社の特徴
オンライン完結型が多い
少額(数十万〜数百万円)に強い
審査で独自のリスク管理を行っている

登記が不要になる条件(会社による)

  • 少額の取引(500万円以下など)
  • 売掛先の信用力が高い
  • 継続利用で信頼関係がある
  • 2回目以降の利用

債権譲渡登記の手続きの流れ

  • 1.ファクタリング契約の締結

  • 2.債権譲渡登記の申請(法務局)

├─ 登記原因証明情報

├─ 譲渡人の印鑑証明書

└─ 代理権限証明情報

  • 3.登記完了(即日〜数日)

  • 4.登記事項証明書の取得

  • 5.ファクタリング会社へ提出

  • 6.入金

よくある質問

Q. 登記すると取引先にバレますか?

A. 通常はバレません。 登記情報は法務局で誰でも閲覧できますが、わざわざ調べることは稀です。ただし、取引先が与信管理を厳格に行っている場合は確認される可能性があります。

Q. 銀行融資に影響しますか?

A. 影響する可能性があります。 銀行は融資審査時に登記情報を確認することがあります。「売掛金を担保にした借入がある」と誤解されるケースもあるため、事前に説明できる準備をしておきましょう。

Q. 登記の有効期限はありますか?

A. 原則として存続期間は10年です。 ただし、契約で期間を定めることも可能です。ファクタリング完了後は速やかに抹消登記を行うことをおすすめします。

まとめ

項目内容
債権譲渡登記とは売掛金の譲渡を公示する制度
必要なケース2社間ファクタリングで要求されることがある
費用約4〜6万円
回避方法登記不要の会社を選ぶ、3社間を選ぶ
少額の利用なら登記不要の会社がおすすめです。 高額・継続利用の場合は登記のメリット(安心感)も考慮して判断しましょう。
ファクトチェック済最終確認: 2026年2月5日
更新:
最終更新:
田中 宏
この記事の監修者E-E-A-T

田中 宏

中小企業診断士・ファイナンシャルプランナー

中小企業診断士1級ファイナンシャル・プランニング技能士宅地建物取引士
銀行勤務15年、独立後10年

大手都市銀行で15年間法人営業を担当後、独立。中小企業の資金繰り改善や事業再生支援を専門とし、年間100社以上の経営相談に対応。ファクタリングを含む多様な資金調達手段に精通。

専門分野:
資金繰り改善事業再生ファクタリング活用

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A. ファクタリングとは、企業が保有する売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、支払期日より前に資金化するサービスです。銀行融資とは異なり「借入」ではなく「売却」なので、負債として計上されません。
A. 2社間ファクタリングは10〜20%、3社間ファクタリングは1〜9%が相場です。売掛先の信用力、利用金額、支払いサイトによって変動します。複数社から見積もりを取ることで、手数料を抑えることができます。
A. 売掛先が大手企業や官公庁の場合は審査に通りやすくなります。また、請求書・契約書・通帳コピーなどの書類を揃えること、正直に情報を伝えることが重要です。1社に落ちても他社で通るケースがあるため、複数社に申し込むことをおすすめします。
A. はい、可能性があります。ファクタリングは売掛先の信用力が重視されるため、御社が赤字決算や税金滞納があっても、売掛先が大手企業や官公庁であれば審査に通る可能性があります。
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